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カテゴリ:本の紹介 の記事一覧

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2009.09.11

自分を落としてしまつた話

 Night_scene,_R-100_at_mooring_tower
 夜景―飛行船係留塔にとまるR-100/撮影者不明(カナダのポストカード)/1930年頃


自分を落としてしまつた話

昨夜 メトロポリタンの前で電車を飛び降りたハヅミに 自分は自分を落としてしまつた
ムービーの廣告畫の前で煙草に火をつけたのも― 角を曲がつて來た電車に飛び乘ったのも―
窓からキラキラした灯と群集を見たのも―
向ひ側に腰かけてゐたレヂーの香水の匂ひもハッキリ頭に殘つてゐたのだが
飛び降りてから氣がつくと自分が居なくなつてゐた
稲垣足穂 著 『一千一秒物語』 より一部改行・抜粋



『一千一秒物語』の初版は1923年発行。70(1957年以前は68)から成る短編集です。
上のリンクはその復刻版です。
どの話も舞台は夜です。 月、星、煙草の他、夜の住人 ―正体のあやうい存在― が登場します。
幻想的ですが、甘くはありません。

私はこちらの絵本版↓を持っています。複数の短篇と絵が交互にかかれていて楽しめます。

一千一秒物語一千一秒物語
(2003/11/29)
稲垣 足穂

商品詳細を見る

そのほか、文庫版もあります。興味のある方は、書店や図書館等でご覧下さい。
この記事には おまけ があります。

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2009.08.08

イヴァン・ビリビン(イワン・ビリービン)

イヴァン・ヤコヴレーヴィチ・ビリビン(Иван Яковлевич Билибин、1876-1942)は、
世紀末から20世紀初頭にかけて、最も影響力を持ったイラストレーターとして知られています。
挿絵のほか、バレエや歌劇の舞台デザイン、装飾デザインなどの分野で広く活躍しました。

ここに紹介する作品は、いずれもプーシキン作 『サルタン王の物語』 の挿絵で、アール・ヌーヴォーと
いう平面的で装飾的な様式のもと、とりわけ浮世絵の影響を強く受けているのが特徴です。
(アール・ヌーヴォーは、浮世絵のほかゴシック美術からも影響を受けています。しばしば植物模様や曲線の組み合わせがみられ、絵画ではクリムトやミュシャを例として挙げることができます)

Bilibin_skazka.jpg

右の絵は、サルタン王の留守中に、陰謀によって
妃とその息子が樽に入れられ、海に流されている
場面です。
葛飾北斎の、あの有名な冨嶽三十六景 『神奈川
県沖浪裏』 がモチーフとして使われています。




The_Island_of_Buyan.jpg



  樽が打ち上げられた先で、王子はトビに狙われる
  白鳥を助けました。
  翌朝、目を覚ますと、眼前には城壁のある美しい
  都ができています。
  王子はこの都を統治し、グビドン公と名乗ることに
  なりました。







Bilibin_-_Flight_of_the_Mosquito_convert.jpg



都に貿易商人が来ました。
彼らがサルタン王国へ向かうことを知った王子は、
白鳥の力を借りて蚊になり、船に乗り込みます。
こちらは、歌川広重の冨士三十六景 『駿河薩タ
之海上』 がモチーフになっています。


  The_Merchants_Visit_Tsar_Saltan.jpg

  サルタン王に謁見する貿易商人達。突如表れた不思議な都とグビドン公の事を話しています。
  王の側に女性が3人いますが、彼らが王妃と王子を亡き者にしようとした首謀者です。
  曲線的な植物模様が美しいです。

話の内容やイラストに興味をもたれた方は、 『サルタン王の物語』 という絵本をご覧下さい。
大きな書店に行かないと無いかもしれません(私は図書館で借りました)。



                                                                

2008.09.18

メンデルのブドウ

Mendel_Gregor_1822-1884_convert.jpg
右は、グレゴール・ヨハン・メンデル。
メンデルの法則で有名です。

メンデルといえば、エンドウマメを使った
遺伝の研究が有名ですが、先日訪れた
小石川植物園には "メンデルのブドウ" が
植わっていました。

後に植物園の第2代目園長となった人物が、
1913年にオーストリアの会議に行った際に
メンデルが勤めていたブルノの修道院から、
葉をつけた枝をもらったのです。


こちらがそのブドウです。grape_convert.jpg

その後、ブルノの修道院は
1949年に閉鎖し、もらった
ブドウの元の木は失われて
しまいました。
しかし、1989年に 小石川
植物園から枝が逆輸出され、
実験場で無事根付いたようです。


以下の本に、メンデルのブドウのことが書いてありました。

雑種植物の研究 (岩波文庫)雑種植物の研究 (岩波文庫)
(1999/01)
メンデル岩槻 邦男

商品詳細を見る

メンデルの生涯についても、わかりやすく解説されていました。
薄くておすすめです。 興味のある方は、書店などで、ぜひ中身を見てみて下さい。

                                                                

2008.09.17

『あけるな』

ドアの一連の騒動で、こちらの本を思い出しました。

あけるなあけるな
(2006/12)
谷川 俊太郎安野 光雅

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とびら絵からとびらで始まっています。

あけるな
あけるなったら
あけるとたいへん
あけてはいけない
あけるなといっているのに
  (とびらの文字より引用)

再三の忠告を無視してとびらを開けると、そこにはまた、とびらがあります。
とびらをいくつもくぐって、引き返せないくらい遠くまで来ると、見覚えのあるとびらが。
開けようすると...

鍵が、かかっています。


私たちは、毎日どれくらいのとびらをくぐっているのでしょうか。
日々使っているとびらが開かなくなると、とても不便に感じます。
閉まっているはずのとびらが開いていても、困りますが...

                                                                

2008.09.13

『図書室の海』の表紙を撮ったのは誰か

テーマ:アートな写真 - ジャンル:写真
『図書室の海』の表紙を撮ったのは誰なのか、ずっと気になっていました。
劇の開演前、暗くなり 緞帳(どんちょう)が上がっていくときの 気配を押し殺した静けさ。
それに似た期待感のような、不思議なエネルギーを 感じさせる表紙です。

図書室の海 (新潮文庫)図書室の海 (新潮文庫)
(2005/06)
恩田 陸

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調べてみました。
今井智己さんでした。
1974年広島県生まれで、98年に東京芸術大学を卒業後 活躍されています。

今井氏の2番目の写真集を図書館で借りました。

In-between 10 今井智己 リトアニア、ベルギーIn-between 10 今井智己 リトアニア、ベルギー
(2005/10/10)
不明

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人間や動物は基本的に登場しません。
静かです。
やはり、写っているものの気配を感じる作品です。
『In-between』シリーズは14巻(14は別巻)あり、1巻ずつ写真家さんも撮影場所も違います。

今井氏の最初の写真集は、こちらのようです。

真昼真昼
(2001/11)
今井 智己

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