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2008年09月 の記事一覧

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2008.09.30

藍玉(アクアマリン)

 Aigue-marine_sur_mica_(Pakistan)_convert.jpg
 アクアマリン(パキスタン産)/Géry Parent 氏所有・撮影/2007年11月14日

ラテン語で「海の水」。
中世より、船乗りたちの御守りとされてきた石です。
混乱した心を落ち着かせたり、コミュニケーションを円滑にするなど、
人間関係の不調和を調整する"力"を持つことから、「幸せな結婚」を導く石ともいわれています。

しかし、この宝石が真価を発揮するのは、夜。
人工光や月影によって いっそう輝きを増すため、「夜の女王」 の異名を持ちます。
夜会用の宝石として、貴族の女性から珍重されていたようです。

船に乗るお仕事の方。 幸せな結婚をめざす方。 夜の会合が多い方。
アクアマリンを身に付けると良いかもしれません。

※「幸せな結婚」式の二次会等で「夜の女王」をめざす場合は、花嫁より目立たないようご配慮下さいね。

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2008.09.28

ヒューズの《オフィーリア》

 Arthur_Hughes_-_Ophelia_(First_Version)_convert.jpg
 アーサー・ヒューズ/1852年/カンヴァス・油彩/68.6×123.8㎝/イングランド、マンチェスター市立美術館

現在、東京・渋谷でジョン・エヴァット・ミレイ展が開催されています。
目玉は《オフィーリア》。
ミレイのオフィーリアについては、兎尾珈琲店では8/2の記事に置いてありますので、
今回はヒューズの《オフィーリア》(ファーストヴァージョン)を持ってきました。

こちらのオフィーリアは、はかなげで、寄る辺ない少女のようです。
彼女が腰掛けているのは、枝垂れヤナギ。
水に落としている花は...画集でよく見てみたのですが、スミレとヒナギクに、見えます。
ミレイの《オフィーリア》 と比較して、ご覧下さい。
( ↑ には「ハムレット」の一部(永川玲ニ訳)と花の意味を載せています)

                                                                

2008.09.27

《風神雷神図》

Fujinraijin-tawaraya_convert.jpg
俵屋宗達(たわらやそうたつ)/17世紀/ニ曲一双・紙本金地著色/169.8x154.5cm/日本、建仁寺(京都国立博物館 委託)

右が風神、左が雷神。
江戸時代の屏風絵で、国宝指定されています。
俵屋宗達の作品はこのほか、国宝に指定されているものが3点ありますが、
彼について語る書物や史料はほとんど残されていません。
したがって、その生涯には謎が多く、生没年すら不明です。

Fujin_sotasu_convert_.jpg右は風神の拡大図。
某製薬会社の風邪薬のモチーフに
なっていることでも有名です。

ところで、
風神は風邪をひかないのでしょうか?
神様とはいえ、かなり薄着でお仕事されて
いらっしゃるようですので...心配です。
風邪は治すより、ひかないのが一番です。
ここ数日、自分が風邪をひき そのことを
痛感しています。

神様、そしてここに来てくださっている皆様。
この季節の変わり目、お風邪など召さぬよう
くれぐれもご自愛下さい。


                                                                

2008.09.26

光と影

hikari_convert.jpg
雲間から地上に差す光。
車窓から。

光が差せば、影ができます。

人はなぜ "光" を求めるのでしょう。
なぜ "影" を恐れるのでしょう。


光と影が一体だということは 知っているはずなのに...


                                                                

2008.09.23

《イラセマ》

Iracema_(Antonio_Parreiras,1909)_convert
アントニーオ・パネイラス/1909年/油彩/ブラジル、サンパウロ美術館

1865年、ジョゼー・デ・アレンカール著『Iracema(イラセマ)』が、ブラジルで刊行されました。
こちらの絵は、アレンカールが作中に描いた水彩画を、油彩で再表現しようとした作品です。
『イラセマ』のあらすじは、ひどく乱暴で恐縮ですが、以下のような感じです。

インディオの娘イラセマと白人戦士マルティンが出会い、恋に落ちる。
故郷を後にしたイラセマは、様々な葛藤の中で自分の部族と敵対するマルティンの子を産み、病死。
最後にマルティンは、その子と共にキリスト教の町を拓く。
(日本語版イラセマは『イラセマ―ブラジル・セアラーの伝承』です。興味をもたれた方はご覧下さい)  

ひとり さめざめと泣く イラセマ。
これまでの とまどい、よろこび、かなしみ。
さまざまな出来事を思い起こし、感情が溢れてしまったのかも知れません。

どんなに強くいても 気持ちは切れることがあります。
信じていたつもりが、信じる自分像に縋(すが)っていただけだったと 気付くこともあります...

イラセマは、最期まで信じ続けることができたのでしょうか?

                                                                

2008.09.22

やさしい青

 Lindener_Berg_Scilla_Kuuml;chengarten_convert
 AxelHH 氏 2008年撮影/Scillaの花/北ドイツ、ハノーヴァーのリンデン丘陵

花の名前は、シラー・カンパニュラタ。
別名 釣鐘水仙です。

Scilla はギリシャ語由来で 「毒になる」 。
実際、鱗茎(りんけい)に有毒物質を含みます。

みずみずしい葉が新たな天蓋をつくる頃、一斉に謳(うた)い始める 可憐な花。
やさしい青が、春の森に 広がっていきます。

かれらが その内に毒を秘めているとは 誰が思うでしょう...

                                                                

2008.09.20

昔の微妙な刑罰

Drunkards_Cloak_convert.jpg
こちらの絵は、アメリカの歴史家である
アリス・モース・アール氏の著書、
『Curious Punishments of Bygone Days』
(1896)の口絵のようです。

日本語に直すと、『昔の奇妙な刑罰』 でしょうか。

絵の下に "The Drunkards Cloak." とあります。
単語を直訳すると、
Drunkard = 飲んだくれ
Cloak = そでなし外套

詳しくはわからないのですが、かつて犯罪者に対し
このように酒樽を着せた上、街中をめぐらせ、
晒し者にする刑罰があったようです。

あくまで口絵だからなのかもしれませんが...
誰も笑っていない...
本人の表情も 何ともいえない...

嘲笑されている方が、まだダメージが少ないような気がします。


主人敬白:
金貨が詰まった樽の方に興味があるかたは、こちらをどうぞ...

樽 (ハヤカワ・ミステリ文庫)樽 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2005/01)
F.W. クロフツ

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2008.09.19

柔道の黒帯、の上の帯の色

Jigoro_Kano_and_Kyuzo_Mifune_convert.jpg
右、嘉納治五郎師範。
左、三船久蔵十段。
1938年以前の写真です。

嘉納治五郎氏は、講道館柔道の創設者。柔道の父と呼ばれています。

三船久蔵氏は、身長159cm/体重55kgという小柄な体で、最高段位十段まで上りつめた人物です。
柔道の神様と呼ばれています。

ここで三船氏が締めている帯は"だんだら帯(紅白帯)"といわれる帯なのですが、ご存知でしょうか。

有段者は黒帯、ということは知られていますが、だんだら帯は有段者の中でも六段から八段までの人物にのみ、締めることが許されている帯です(つまりこの写真は、三船久蔵氏がまだ その段階にあったときの写真です)。
ちなみに九段、十段は紅帯を締めることが許されています。

※あくまで"許されている"ということで、六段以上で黒帯を締めても問題はありません。

                                                                

2008.09.18

メンデルのブドウ

Mendel_Gregor_1822-1884_convert.jpg
右は、グレゴール・ヨハン・メンデル。
メンデルの法則で有名です。

メンデルといえば、エンドウマメを使った
遺伝の研究が有名ですが、先日訪れた
小石川植物園には "メンデルのブドウ" が
植わっていました。

後に植物園の第2代目園長となった人物が、
1913年にオーストリアの会議に行った際に
メンデルが勤めていたブルノの修道院から、
葉をつけた枝をもらったのです。


こちらがそのブドウです。grape_convert.jpg

その後、ブルノの修道院は
1949年に閉鎖し、もらった
ブドウの元の木は失われて
しまいました。
しかし、1989年に 小石川
植物園から枝が逆輸出され、
実験場で無事根付いたようです。


以下の本に、メンデルのブドウのことが書いてありました。

雑種植物の研究 (岩波文庫)雑種植物の研究 (岩波文庫)
(1999/01)
メンデル岩槻 邦男

商品詳細を見る

メンデルの生涯についても、わかりやすく解説されていました。
薄くておすすめです。 興味のある方は、書店などで、ぜひ中身を見てみて下さい。

                                                                

2008.09.17

『あけるな』

ドアの一連の騒動で、こちらの本を思い出しました。

あけるなあけるな
(2006/12)
谷川 俊太郎安野 光雅

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とびら絵からとびらで始まっています。

あけるな
あけるなったら
あけるとたいへん
あけてはいけない
あけるなといっているのに
  (とびらの文字より引用)

再三の忠告を無視してとびらを開けると、そこにはまた、とびらがあります。
とびらをいくつもくぐって、引き返せないくらい遠くまで来ると、見覚えのあるとびらが。
開けようすると...

鍵が、かかっています。


私たちは、毎日どれくらいのとびらをくぐっているのでしょうか。
日々使っているとびらが開かなくなると、とても不便に感じます。
閉まっているはずのとびらが開いていても、困りますが...

                                                                

2008.09.16

ドアが壊れました

Carl_Spitzweg_033_convert_.jpg
兎尾珈琲店のドアが壊れました。
蝶番(ちょうつがい)のネジがやられました。

風が吹き込んでいます。
画廊の壁は特にデリケートなので、
絵や写真に影響しないか心配です。

お店は開けていますが、修理中のため、
画廊も騒がしくなるやもしれません。

申し訳ございませんが、今しばらくご辛抱下さい。
よろしくお願い致します。


追記:9月17日
ドアの修理が終わりました。
合うネジの在庫があったようで、助かりました。

ドアが早くなおったことで、店内の二次被害も最小限に防ぐことができました。
画廊も今のところ大丈夫そうなので、一安心です。
ご迷惑をおかけしました。

兎尾珈琲店 店員 ginaso

                                                                

2008.09.14

人の雰囲気 店の雰囲気


catalogue.jpg神保町の某古書店に、本を買いに行きました。

美術展のカタログです。
発行した美術館が閉館し、オークション
以外で手に入れるには、そのお店で
買うしかなさそうでした。
本に占拠された店内に入ると、主人と
お客さんが買い取り交渉をしていました。

... 作品の、国別の評価の話をしています。
...... 嗜好、歴史、未来の話をしています。
......... 終わったようです。

お客さんは、「いやぁ、大変勉強していらっしゃるよ」と笑顔で(あきらめて)帰って行きました。
ようやく私の番です。
主人にかみそうな書名を告げると、ああ、あれね と 簡単に奥から出してきてくれました。
3分でした。

ippuku_convert.jpg本を入手した後、ラドリオで一服しようと考えていました。
目的が果たせたので、予定どおり 一服しました。

ウィンナーコーヒーを頂きました。
歩き疲れた身体に 甘く 沁みます。
緊張が ほどけて いきます...

ラドリオは、神保町で、昭和20年代から続くお店です。
本を読む人。
紫煙をくゆらせ考え事をする人。
隣のテーブルの人は、楽譜を片手に ぽつぽつと ノートを
とっていました。
18:00からは、バータイム。
今日はその時間になる前に、店を出ました。
(撮影には許可を頂きました。)

店も人も、つくりつくられを繰り返して、
"今" があるのだと、感じます。
高速で刻み続けられる "今" から立ちのぼる匂いを
"雰囲気" と呼ぶのかも知れません。

                                                                

2008.09.13

『図書室の海』の表紙を撮ったのは誰か

テーマ:アートな写真 - ジャンル:写真
『図書室の海』の表紙を撮ったのは誰なのか、ずっと気になっていました。
劇の開演前、暗くなり 緞帳(どんちょう)が上がっていくときの 気配を押し殺した静けさ。
それに似た期待感のような、不思議なエネルギーを 感じさせる表紙です。

図書室の海 (新潮文庫)図書室の海 (新潮文庫)
(2005/06)
恩田 陸

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調べてみました。
今井智己さんでした。
1974年広島県生まれで、98年に東京芸術大学を卒業後 活躍されています。

今井氏の2番目の写真集を図書館で借りました。

In-between 10 今井智己 リトアニア、ベルギーIn-between 10 今井智己 リトアニア、ベルギー
(2005/10/10)
不明

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人間や動物は基本的に登場しません。
静かです。
やはり、写っているものの気配を感じる作品です。
『In-between』シリーズは14巻(14は別巻)あり、1巻ずつ写真家さんも撮影場所も違います。

今井氏の最初の写真集は、こちらのようです。

真昼真昼
(2001/11)
今井 智己

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2008.09.10

ネアンデルタールの少女

Neanderthal_child_convert.jpg
"ネアンデルタール人の子供の復元"スイス、チューリヒ大学人類学研究所研究チーム製作/Christoph P.E. Zollikofer氏撮影

ネアンデルタール人の脳容量の乳幼児期の成長速度が、現生人類を上回っていた、というニュースが9日、発表されました。
左の模型を作ったチューリヒ大学は、今回の研究に携わった国際研究チームの一つです。

こわいくらい リアルに作られています。
服を替え、髪を整えたら、彼女が電車に乗っていても違和感を感じないのではないでしょうか。


自分がいかに先入観にとらわれているかを、あらためて思い知らされるニュースでした。


                                                                

2008.09.09

全国の展覧会スケジュールをのぞいてみる

リンクに 地域別展覧会スケジュール を追加しました。
Reading-jester-q75_convert_.jpg
クリックすると、アートスケープに飛びます。
アートスケープは、大日本印刷株式会社が運営する
美術情報サイトです。
全国約1200の美術館、博物館、ギャラリー情報を
知ることができます。
リンクは、展覧会スケジュールに飛ぶようになっています。
地域別の一覧が表示され、分かりやすいと思いますので
ぜひご利用下さい。

兎尾珈琲店 店員 ginaso

                                                                

2008.09.09

建てて壊して また建てて

Carl_Van_Vechten-Krieg-KW_Nationaldenkmal_convert_.jpg
"War" の前の カール・ヴァン・ヴェクテン。
1930年8月24日、ベルリンにて。

1933年1月 ヒトラー内閣発足。
同   10月 ドイツ、国際連盟脱退。

1939年9月 ドイツ、ポーランドを侵攻。
これを受けてイギリス・フランスが
ドイツに宣戦布告(第二次世界大戦の開始)。

1945年4月 ソ連軍、ベルリン砲撃開始。
同    5月 ベルリン陥落。ドイツ無条件降伏。

1949年10月 ソ連占領地区にドイツ民主共和国
(東ドイツ)建国。ベルリンは同国の首都となる。

1990年10月 ドイツおよびベルリンの(再)統一。
翌年、ベルリンはドイツ連邦共和国の首都となる。



"War" はカイザー・ヴィルヘルム記念碑(初代ドイツ皇帝 ヴィルヘルムⅠ世の記念碑)の
一部です。
この記念碑は、1897年、かつて存在したベルリン宮殿の西面に建てられました。
ベルリン宮殿自体は、記念碑より遥か古くからの建物でしたが、第二次大戦で焼け落ちました。
一部は残っており再建可能だったようですが、軍国主義の象徴と見なされ、1950年に 破壊。
記念碑もまた 同様の運命をたどったものと思われます。
跡地の一部には、共和国宮殿が建設され、党大会などが開かれていました。

Berlin_Stadtschloss_convert.jpg
そして、2008年。
紆余曲折を経て共和国宮殿が解体され、
ベルリン宮殿の再建が計画されています。

記念碑もまた 建てられるのでしょう。
時代になじむように すがたを変えて。


(右絵は 19世紀に描かれたベルリン宮殿)
                                                                

2008.09.08

3700万光年の孤独

 
 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した子持ち銀河(渦巻銀河 M51, NGC 5194)/2008年7月19日

欧州南天天文台が渦巻き銀河M83 の鮮明な写真を9月6日までに発表した、という
写真つきニュースが時事通信で報じられていました。

こちらの写真は渦巻銀河M51。すぐ傍に伴銀河があることから、子持ち銀河と呼ばれています。
りょうけん座にあり、1773年に発見(伴銀河は1781年)。約3700万光年の距離があります。
1光年は、9兆4607億3047万2580.8km。

万有引力とは  ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる  それゆえみんなは求め合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく   それゆえみんなは不安である

(谷川俊太郎 二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ) ※一部改行しています)

螺旋を描き、膨張し続ける 宇宙。
螺旋を描き、不安を刻み続ける 人々。
宇宙の中に人があり その人の中に宇宙があり それらがとどまることなく 渦巻き続ける...

人の中にも、光をも飲み込む "ブラックホール" が存在するのでしょうか。

                                                                

2008.09.07

『さぼてん』

さぼてん (講談社の創作絵本)さぼてん (講談社の創作絵本)
(2002/03)
北見 葉胡

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北見葉胡さんの絵本です。
アンリ・ルソーのような雰囲気をもつ、独自の世界が広がっています。

表紙の服を着た人物は ソマリーコ。
サボテンおばさんからもらった さぼてんを、だいじに そだてますが...

自分が "愛情" と考えているものが、相手にとって "毒" であることがある...
相手の葛藤をかえりみず、一方的にそれを注ぎ続けてゆくことは、もはや愛とはいえない...
ふと、そんなことを考えました。

サボテンを食べる黒い動物や、頭からきのこを生やすサボテンが、何気なく描かれています。
それらについては、本のどこかに解説があります。 細かいところまで凝っています。

表紙の白い生き物は、

タマリンとポチロータマリンとポチロー
(2004/10)
北見 葉胡

商品詳細を見る

こちらでしょうか?
朝日小学生新聞で連載されていたようです。

どちらの本も、北見葉胡の「異次元からくり箱」で、中身を数ページみることができます。
北見さんの他のお仕事も知ることができますので、興味をもたれた方は、行ってみて下さい。

                                                                

2008.09.04

本・絵本のご紹介もしていきます

Carl_Spitzweg_021_convert_.jpg
Amazonの画像を使い始めました。

したがって、パブリック・ドメインでない、
著作権の存在する本の表紙なども
載せられるようになりました。
現役の画家、写真家さんも紹介しやすくなりました。

試みに、これまでの記事の
ベントレーの結晶  に追加してみました。

この先、兎尾珈琲店 本棚にある本も、ご紹介していく予定です。
今後とも どうぞよろしくお願いいたします。

兎尾珈琲店 店員 ginaso

                                                                

2008.09.04

ベントレーの結晶

SnowflakesWilsonBentley_convert.jpg
ウィルソン・ベントレー撮影/1902年

ウィルソン・ベントレーは雪の専門家として知られています。
科学者ではなく、農夫かつアマチュア写真家です。

彼は子供の頃から、大好きな雪の結晶の観察やスケッチを行っていました。
住んでいた所が豪雪地帯であったこともあり、村ではベントレーの研究に興味を持つ人はいませんでした。
それでも、彼は何十年も観察・研究を積み重ねました。

やがて雪についての考察や写真を雑誌に発表するようになり、"専門家" と認められるようになりました。


1931年、写真集『雪の結晶』を出版します。
科学者達がお金を集めてくれて、実現したのです。
本を手にしてから1ヵ月後、ベントレーは吹雪の中を歩きすぎて肺炎になり、亡くなりました。

『雪の結晶』は、ベントレーの生涯をかけた "情熱の結晶" でもあるのです。


Snow Crystals (Dover Photography Collections)Snow Crystals (Dover Photography Collections)
(1962/06)
W. A. Bentley

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雪の写真家ベントレー雪の写真家ベントレー
(2000/01)
ジャクリーン,ブリッグズ マーティンメアリー アゼアリアン

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2008.09.03

蛍石

 Fluorine_jaune(USA)_convert.jpg
 黄色い蛍石(アメリカ産)/Géry Parent 氏所有・撮影/2008年2月4日

先日、書店員の友人が "鉱物フェア" を開催しているというので 行ってみました。
書籍のほか、蛍石 というきれいな石が販売されていました。

蛍石は、紫外線を当てると蛍光を発すること、加熱すると発光することなどから
その名がついたようです。
写真は淡い黄色ですが、ほかに無色、緑、紫、ピンクなどの色があります。

涼しげです。
口に含むと、上品なハッカ・シトラス系の香味が 広がりそうです...

※注意:
実際に蛍光を発する蛍石は一部です。
加熱すると割れてはじけることがあるそうですので おすすめしません。
食べられません。

                                                                

2008.09.02

花言葉は "豊富"

Chrysanthemum_coronarium_May_2008_convert.jpg
学名:Chrysanthemum coronarium
地中海沿岸地方 原産。
菊科の一年草。
茎は高さ1.5mに達し、自然下では
4月下旬から5月下旬に花をつける。

日本には、中国から伝来したと
考えられており、最初に栽培された
のは1688年との記録がある。

ヨーロッパでは、専ら観賞用として
栽培される。
日本では鍋物に欠かせない食材。

何の花かおわかりでしょうか...



正解は、春菊(シュンギク)です。

                                                                

2008.09.01

《夢》

Pierre-Ceacute;cile_Puvis_de_Chavannes_003_convert
ピュビィス・ド・シャヴァンヌ/1883年/カンヴァス/油彩 /82×102㎝/パリ、オルセー美術館

乙女たちが手に持っているのは、薔薇の花、月桂冠、金貨である。これはそれぞれ、「愛」「栄光」「富」を象徴していると考えられる。つまりこの絵は、3人の女神が男にどの徳を取るのか、選択を迫っている場面なのである。

千足伸行 『すぐわかる 画家別 幻想美術の見かた』 2004年 東京美術 p51


誰が見ている "夢" なのでしょうか。

画面左の寝入る男。
画面左の寝入る男に選択を迫る 乙女の絵 を目にしている私たち。

そして 夢を見ている人物は、3つのうちどれを選択するのでしょうか...。

シャヴァンヌは公共の建物をはじめとして フランス国内に多くの壁画を残しています。
実際、フレスコ画を髣髴とさせる落ち着いた色調と構図をもつ画風は、静かでメッセージ性が高く、
壁画向きであると評されています。

                                                                
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