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2009年11月 の記事一覧

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2009.11.28

花底で

  botan.jpg
日射しが透けた牡丹/茨城/※この画像はパブリックドメインではありません。著作権はフリー写真素材 Futta.NET様に帰属します。


  紅く あまい   花の中。
  濃い香りに   誘われるがまま   身を投げてしまいたくなります。

  もう  沈んでしまうのです。
  何もかも  手放して。     ふかく  ふかく。
  自分の境界がなくなるまで  花底で  紅い夢を 見続けるのです。

  でも

  夢の中でも また   現実の影に 追われるのでしょうか。
  その中で   また   別の夢に 身を投げたいと  思うのでしょうか  ...



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2009.11.25

忘れられない

Antibes_convert.jpg南仏アンティーブ市、ピカソ美術館の展示/Синявский Борис氏制作/Tungus氏撮影/2007年/

これは 《Learning by Heart》 のおまけ記事です。


学校では、たくさんの「 暗記 」をします。
数式。化学式。年号。名前... etc.
学校を出た後、特に仕事として必要でなくても、
一般常識として役立ったり、生活の中で楽しめる
知識もたくさんあります。
一方で、暗記したものの、以後 日常生活という
表舞台から姿を消す知識もあります。

私の場合、後者で思いつくのは


 ↓ これです。

78d138676c24e00b4c5693062069b2f3.png


2次方程式の " 解の公式 " 。

中学か高校1年で覚えた気がしますが...全く使う場がない割に、なかなかどうして しぶとく記憶に残っています。

自分は、試験前に詰め込んでも、その後はすっきり忘れることが多いのですが...
物理ならまだしも、日常生活において出番皆無の解の公式が、しかも解の公式だけが 何故に忘れられないのか...
全く以て不可解。
おそるべし暗記。

                                                                

2009.11.25

《Learning by Heart》

learning_by_heart.jpgLearning by Heart》/Nikolaos Gyzis/1883年/
パネル・油彩/74×63cm/個人蔵 (※絵の原題と画家はギリシャ人です。ギリシャ語表記がうまくいかないので英語で表示してあります)



胸に手を当て 虚空を見つめる少女。


Learning by Heart は 暗記 の意。
彼女は ― おそらく右手のくたびれた本の
一説を ― 暗記している最中でしょう。

暗記。
子どもの頃、沢山のことを暗記しました。
自分も含め、周りの子どもたちの多くは、
胸に手を当て 「 Heart 」 で覚えるという
よりは、呪文を唱えている感じでした。

それでも皆、この少女のように、どこかを
見つめ、健気なうつくしさを持っていたと
今は思います。

渦中にいるときは、全く気が付かなかったのです。

                                                                

2009.11.17

《祭壇》

       Aukuras_convert.jpg
       《Aukuras》/ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス/1909年/テンペラ・厚紙/58.8×58.9cm

「我々の人生は芸術という、永遠で、終りのない全能の祭壇で燃え尽きる...」
(一九〇八年十一月二十六日 ソフィヤ・キマンタイテへの手紙)
   『チュルリョーニスの時代』 p199 *1を抜粋

遠く、地平線まで続く海。
海辺には巨大な祭壇が立っています。
《おとぎ話(城のおとぎ話)》 で少し書きましたが、チュルリョーニスの作品に登場する段(階段)、坂道は、
" 休息や静けさへと上昇する道 " であり、異なる空間へ移行する過程をしばしばあらわしています。

この祭壇も、それを示すかのように、段ごとに異なる絵が描かれています。
1段目は動物に乗る旅人、2段目はドラゴンと戦う戦士、3段目は階段を上る天使、4段目はエジプトのピラミッド。
チュルリョーニス展(1992、セゾン美術館)のカタログによりますと、2段目で " 力の争い " の段階は終結しており、
4段目で " 聖なる空間 " が達成されているのだそうです。

壁面が見やすいものをもう1つ載せておきます。
ciurlionis_oltarz-ofiarny.jpg( ここからは私見になります。参考程度にどうぞ )

チュルリョーニスの描く象徴のいくつかは、ニーチェの影響
を受けているそうです。したがって、祭壇のそれぞれの絵は
ニーチェの著書『ツァラトゥストラかく語りき』に登場する精神
の三段の変化(駱駝→獅子→幼子)にインスピレーションを
得ている可能性もあるかと思います。

駱駝から幼子までの変化は具体的には以下のとおりです。
(あくまで素人解釈ですので、詳しく知りたい方は、関連
書籍をお読み下さい。)

駱駝(らくだ)は、既存の価値(=神)に跪き、迷わず重荷を背負うことを願い、それに耐え得ることに喜びを感じる精神です。
重荷をせっせと背負い、砂漠へ急ぎます。しかし、孤独 極まる砂漠で、獅子へと変化します。

獅子は、これまでの考えを破壊し、新しい価値をつくる権利や自由を獲得しようとする精神です。
神に跪くことを止め、自由を獲得するために、邪魔をする金色のドラゴン(既存の価値、つまり神)と戦います。
しかし、この時点では、勝利しても新しい価値をつくることができません。次の段階(幼子)に進む必要があります。

幼子は、新しい価値を創造する(できる)精神です。
駱駝であったことも 獅子であったことも忘れた、無垢な はじまりの存在であり、自由に動き、自分の世界を創造
していきます。

1段目の旅人を「 駱駝 」、2段目の戦士をドラゴンと戦う「 獅子(力) 」、3段目の天使を無垢な「 幼子 」とするには、
あまりにも強引過ぎますが、やはりどこか影響を受けているように感じられます。
(とはいえ、チュルリョーニスの宗教観や世界観は、ニーチェのそれとは異なりますし、彼はニーチェ以外の哲学者の研究も行っていますので、この絵は " チュルリョーニス独自の哲学 " が表れている作品に他なりません)

リトアニア ( Lietuva ) の国名は、一説には雨 ( lietus ) に由来するといわれています。
芸術の祭壇で燃え尽きた生は 空へ還り、やがて雨となってリトアニアを潤し。
人の心に 新しくて懐かしい花を咲かせていくのでしょう。

                                                                

2009.11.11

いて座とオメガ星雲

Omega_Nebula.jpg
 ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたM17(オメガ星雲)/NASA、ESA(欧州宇宙機関)/2003年4月24日

絵ではなく、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた写真です。
そら恐ろしい美しさです。

M17は、射手座にある散光星雲(ガスや宇宙塵のまとまり)です。
この写真では分かりにくいですが、その見た目から Ω(オメガ)星雲のほか、白鳥星雲、馬蹄形星雲と、
いろいろな名前で呼ばれます。

射手座付近は銀河の中心にあたり、銀河の密度が濃く、多くの星団や星雲が見られます。
例えば、M20(三裂星雲)やM8(干潟星雲)。
オメガ星雲よりも 射手座そのものに近く、夏に双眼鏡で見ることのできる 代表的な星雲なのだそうです。
 
                                  右下はM20(三裂星雲)/NASA、AURA、NOAO、NSF/2005年1月12日
pia07225_fig2_convert.jpg
射手座には、ひしゃく形の星列があります。
これは北斗七星に対し南斗六星と呼ばれ、射手座を探す際の目印に
なります。

かつて中国では、死を司る北斗七星に対し 生を司る南斗六星が在ると
考えられており、人が生まれると、星の神が相談をして その人の寿命を
決めると伝えられていました。

...
上の写真を見ていると、人の生死は宇宙の塵にもみたないような、
それでいて 宇宙の見えない一部のような、そんな気持ちがしてきます。
人智を遥かに超えた、人が見てはならない絶対的存在を科学が晒して
しまっているようにも思え、恐ろしさすら感じます。

記事を書いていたら、怖さからか 身体が固まってきたので、ホットカフェオレを丁寧に入れて 一息つきました。
私には、窓から入る太陽光の刺激くらいが 丁度良いようです。

                                                                

2009.11.04

灰クロム柘榴石(ウヴァロヴァイト)

 Uvarovite_(Russie).jpg
 ウヴァロヴァイトの結晶(ロシア産)/Parent Géry 氏 所有・撮影/2009年3月22日

意志を宿す緑石。

灰クロム柘榴石 ( Uvarovite ) は、柘榴石の一種です。
柘榴石は ガーネット ( garnet ) の和名です。

石の名前は、セルゲイ・セミョーノヴィチ・ウヴァーロフ ( Sergey Semionovich Uvarov、1786–1855 ) という
鉱物コレクターに由来しています。
この石が最初にロシアで発見されたときに教育大臣であり、後に ロシア科学アカデミー会長になった人物です。

この石は、「 孤高を守る神聖な石 」 といわれています。
疎外感等、ネガティヴな孤独ではなく、独りの(豊かな)時間を作ることをサポートしてくれるのだそうです。
それの付随効果でしょうか、ストレスを軽減したり、洞察力や想像力、思考力を高めて 強い信念を持つことも
助けてくれます。
体の部分では、心臓、腎臓の不調を整えてくれるのだそうです。Garnet_uvarovite.jpg

また、硬度が高い一方で、強度は高くありません。
傷つきにくいのですが、叩かれることに弱いのです。
(ナイフで擦っても傷つきませんが、ハンマーで叩くと砕けます)。
石にも色々な性格があって、面白いです。

ウヴァロヴァイトは、宝石としてはめったに流通しないそうなのですが、
美しいペンダントの写真を見つけましたので、載せておきます。



                                                                
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