TOP > 2010年08月

2010年08月 の記事一覧

| |

--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
                                                                

2010.08.27

《サトコ》

   Sadko_convert_20100827125059.jpg
イリヤ・レーピン/1876年/カンヴァス・油彩/322.5×230㎝/サンクトペテルブルク、ロシア美術館

むかしむかし。
美声を誇る、琴弾のサトコという男がいました。
あるとき、サトコが交易のため船にのっていたところ、海王に、海の底の国へと招かれます。
一人海底に沈んだサトコは、そこで莫大な富を得て、王女と結婚することになりますが、
祝宴の席に現れた聖人の声と幻影により、海底の王国は姿を消し、サトコは妻や仲間の元へと帰りました。
この作品は、サトコが海の王族と出会うシーンです。

サトコは右の男性です。
彼を横目に見ながら 王族の行列が続きます。
サトコの目線の先には、彼を待つ妻の姿があります。
幻想的な作品ですが、同時に人物の心理が伝わってくるようで 面白いです。

また、日本の竜宮物語は ラストが物悲しいことに対し、こちらは大団円で終わるのも興味深いです。



以下は作家情報です。
イリヤ・レーピン(Илья Репин、1844-1930)は、よく知られたロシアの画家・彫刻家です。
通っていた美術アカデミーの狭量さを批判、美術は民衆の為にあると主張し、一般大衆を題材にした
作品や歴史画を多く描きました。
彼とその仲間は、街から街へと移動しながら美術展を開いたため、「移動派」と呼ばれます。
以前ご紹介した、 イヴァン・ビリビン の師でもあります。

スポンサーサイト
                                                                

2010.08.20

貨幣博物館とスイスフラン

sweden-credityf-zedels_convert.jpg
貨幣博物館 に行って来ました。


この博物館は 日本銀行本店の分館にあり、
古代から現代までの貨幣史を辿ることができます。

右は、国家の承認を受けた最初の銀行券である、
スウェーデンのストックホルム銀行券です。
右のお札は 1666年 発券。
博物館にも、実物が展示されていました。



日本の貨幣はもちろん、様々な国の貨幣がありましたが、なかでもスイス連邦の銀行券が印象に残りました。
以下のシリーズは、現在流通しているスイス・フランです。
分かる範囲で簡単に説明をつけました。

swissCHF10_8_front.jpgswissCHF10_8_back.jpgswissCHF20_8_back.jpgswissCHF20_8_front.jpg











【10フラン】
表: ル・コルビジュエ(建築家)。  裏: 彼が設計した、インド北部の都市チャンディーガルの高等裁判所。
彼は、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエらとともに、20世紀建築の3大巨匠と呼ばれています。
【20フラン】
表: アルテュール・オネゲル(作曲家)。  裏: 彼が作曲した交響的運動 第1番《Pacific 231》と機関車。
オネゲルは大の機関車好きで、この作品も蒸気機関車を描写したのではないかと解釈されています。




swissCHF50_8_front_vertical.jpgswissCHF50_8_back_vertical.jpgswissCHF100_8_back.jpgswissCHF100_8_front.jpg













【50フラン】
表: ゾフィー・トイバー=アルプ(画家・彫刻家)。  裏: 作品 『矩形のレリーフ』、『テテ・ダダ』
夫は画家・彫刻家・詩人のジャン・アルプ。共同制作作品もあります。
【100フラン】
表: アルベルト・ジャコメッティ(彫刻家)。  裏: 作品 『ロタールII』、『歩く男』
『歩く男』は、2010年2月にロンドン、サザビーズのオークションで、史上最高額6500ポンド(当時の為替レートで
約91億円)にて落札されました。




swissCHF200_8_front.jpgswissCHF200_8_back.jpgswissCHF1000_8_back.jpgswissCHF1000_8_front.jpg















【200フラン】
表: シャルル・フェルディナン・ラミュ(小説家)。 裏: 山・湖。
フランス語で多くの農民小説を執筆しています。文庫クセジュ 『二十世紀フランス小説』 に、「恐怖の山」と
いう作品が収められています。
【500フラン】
表:ヤーコプ・ブルクハルト(歴史、美術史、文化史家)。 裏: 古代建築、ルネサンス
『イタリア・ルネサンスの文化』(1860)、『ギリシア文化史』(1898~1902)、『世界史的省察』(1905)などが
代表作として知られています。


    *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


¥ おまけ ¥
スイスフランは「金(GOLD)よりも堅い」といわれ、世界で最も安定した通貨として知られています。
また、「逃避通貨」「避難通貨」として、有事の際に 資金の安全な逃避先として、好んで買われます。
ちなみに、2010年8月19日11時の時点では、レートは1CHF(スイスフラン)=82.04 円で取引されていました。
普段はおおよそ90円~100円の間ときいていましたが、現在はやはり円高傾向にあるようです。



見学後。ballpen1.jpgballpen2.jpg
記念として、ボールペンと
シャープペンシルのセットを
購入しました。

裁断された紙幣入りです。

売り場の方の話によると、
もっとも人気のある お土産
なのだそうです。


この博物館は、派手な展示はありませんが、貨幣の歴史(特に日本における歴史)に興味のある方には
面白いと思います。
日銀の見学とのセットがお勧めです。

                                                                

2010.08.16

《ヴェール》

      LouisWeldenHawkins_A_veil.jpg
ルイ・ウェルデン・ホーキンズ/1909年頃/色チョーク/33×38cm/ロンドン、Victor Arwas Gallery

謎めいた微笑み。
下からぼんやりと光が当たっています。

目蓋は閉じられているようにも  薄く開けられているようにもみえます。
ヴェール越しに 彼女は何を思うのでしょうか。

安らかに瞑想しているのでしょうか。 それとも… 下方を見て嗤っているのでしょうか。

鑑賞者によって印象の変わる作品であると思います。

                                                                
«PREV | PAGE TOP |  NEXT»
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。