TOP > 2010年12月

2010年12月 の記事一覧

| |

--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
                                                                

2010.12.27

12月の虹

 Dawlish_Warren_-Devon_-England_-rainbow-6Dec2009_convert.jpg
「A primary rainbow and a secodary rainbow over Dawlish Warren, Devon, England.」
http://www.flickr.com/photos/66176388@N00/4162976385 2009年12月6日13時53分/Mark Robinson氏 撮影
※著作権は撮影者に帰属します(Creative Commonsの「表示」に相当)。


寒かったり
年末で忙しかったり
お酒をのむ機会が増えたり。

ゆっくり、静かな時間を過ごすことが難しい時期ですね。
(管理人は疲弊気味です)

皆様、今年一年は どのようなお年でしたでしょうか。

私は、「縁」というものを、とても考えさせられた年でした。
人やものとのつながり、出会い。
今年も、たくさんの人やものに助けられた年でした。
訪問して下さった方、拍手をして下さった方、コメントを下さった方。
頂いたもの全てが、誠実で、やさしく、思い遣りのあるものでした。
心から感謝いたします。

反面、私のコメント等で、不快感を与えたり、傷つけてしまったお客様もいるのではないかと、いつも
不安に思っています。 
もしいらしたら、心からお詫びいたします。本当にごめんなさい。

12月の虹。

どうか皆様の年末年始が、穏やかなものでありますように。
管理人含め、まだ年内の仕事が残っておられる方が 多いと思いますが、一息つきながら 働きませう。
大晦日や元日が お仕事の方(かつて自分のいた職場がそうでした)も、どうぞご自愛下さいませ。

スポンサーサイト
                                                                

2010.12.21

《小天使(楽園)》

楽園1909_convert
《Angeleliai(Rojus)》/ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス/1909年/テンペラ・厚紙/47.5×62.0cm/リトアニア共和国国立M.K.チュルリョーニス美術館
※この記事は再掲です。一度目(2009年12月9日)に書いた文の後に、追記を加えました。
※再掲にあたり、絵をより鮮明なものに差し替えました。過去に頂いたコメントは、いったんしまいました (大切に保管してあります)。
※絵をクリックすると拡大します。


楽園。
時の軛(くびき)を逃れた 遠い約束の果て。

チュルリョーニスは、19世紀末から20世紀にかけて活躍したフランスの天文学者、カミーユ・フラマリオン
興味を示していました。
この作品は、フラマリオンの抱いていた火星のイメージに影響を受けているそうです。
残念ながら フラマリオンの論文は見つけられませんでした... しかし雰囲気だけでもお伝えしたいと思い、
《小天使(楽園)》 の解説の参考として付けられていた、フラマリオンの文章の抜粋を拾って訳しました。
稚拙な訳ですが、僅かでもフラマリオン、ひいてはチュルリョーニスの思い描く火星のイメージを感じ取って
頂ければ幸いです。 以下4行が 該当部分です。

何という素晴らしい朝焼けだろうか...
オレンジ色の植物が生い繁る島々で、花々や果実、良い香り、見たこともない豪華な建物に出会った。
幾つもの海が 澄んだ鏡のごとく広がり、幸福なカップル達はその光景に酔いしれ、海辺に詰めかけていった。
私の近くの女性は、胸の高鳴りから羽根を震わせ、花園にそっと片足をのせた...

フラマリオンは、火星には地球人よりもすぐれた種族がいるという仮説を示していました。
チュルリョーニスはその種族を「 小天使 」として、描いたのかも知れません。

画面右に、上昇する階段があります。
チュルリョーニスは、人が「 楽園 」より さらに高みに行くことができると、この作品で示しているそうです。

楽園の その先。
そこには、何があるのでしょうか。

*  *  *  *  *  *  *  *  *

2010年12月 追記
《小天使(楽園)》は、チュルリョーニスが妻ソフィアと結婚し、幸せ絶頂期に描かれた。
(芸術新潮 2010年10月号79ページより)

チュルリョーニスは 1907年、作家のソフィア・キマンタイテと恋に落ち、1909年 初めに結婚しました。
この年は、ロシア・サンクトペテルブルク と リトアニアを行き来し、展覧会に出展、作曲、ソフィアと共に
祖国の文化についての随筆集を執筆するなど、精力的な創作活動を行いました。
《小天使(楽園)》は、夏に描かれた20枚の絵のうちの1枚です。
楽園の高みをめざし、階段の先へ ― リトアニア独自の文化の確立にむけて、奔走していたチュルリョーニスは、
しかし一方で、家族を養うに必要である 定収入が得られないことに悩み、晩秋には不眠、鬱病に 悩むように
なります。
翌年にはサナトリウムに入り、翌々年(1911年)の春に亡くなりました。

そして、チュルリョーニスの没後80年。
リトアニアは 二度の大戦とソビエト連邦編入時代 を経て、1990年3月に独立回復を、宣言。
ソ連の武力制圧にも屈せず、翌年9月、同国から正式承認を勝ち取りました。
この一連の独立運動を指導したのが、政治家でチュルリョーニス研究家のヴィータウタス・ランズベルギスです。
最後に、ソ連に武力制圧を受けた時の、ランズベルギス氏の回想を載せておきます。

「…わたしはほかの議員たちと国会議事堂にこもっていました。すると外から歌声が聴こえてきたのです。(…中略…)やがて歌声は砲音にかき消されましたが、その夜、わたしは議事堂でチュルリョーニスの曲をピアノで弾きました。すでに死傷者が出ていましたし、先のことなど、まったくわかりませんでした。(…中略…)ただひたすらに弾きつづけていたのです。え?チュルリョーニスを弾いたのは、彼もまたリトアニアの独立を願っていたからかって?どうでしょうね、ただ、そのときは、チュルリョーニスが弾きたかったのです。同じ願いを抱いた友人たちのために」
(芸術新潮 2010年10月号89ページより抜粋)

                                                                

2010.12.13

駆け落ち…急降下!

Elopement-A_Hasty_Descent_convert.jpg"The elopement - a hasty descent" (Once half of a stereo viewing card)/E.W. Kelley氏撮影/1904年
※写真をクリックすると拡大します


【前回までのお話】
結婚を反対された二人は、愛を貫くため
駆け落ちすることを決意。
親の目を盗み、彼女の部屋に梯子をかけ、
遠い土地へ逃げる算段だったのですが…



梯子が急すぎて足が止まらず、落ちた彼女。
彼女を抱きとめる筈が、下敷きになった彼。
大きな物音に驚いて、窓を開けた彼女の父。

階段を駆け落ちてしまい、駆け落ちに失敗。
さてどうなるか…!

気になる続きは来週にて。乞うご期待!(嘘)

…これが今年最後の記事にならないようにしようと思います.

                                                                

2010.12.06

《神秘の騎士》

redon_mystical-knight_convert.jpg《Le chevalier mystique》/オディロン・ルドン/
1867(1869)-1890(1894)年、または1892年頃/紙・木炭・パステル/100×81.5cm/フランス、ボルドー美術館
※絵をクリックすると拡大します
※タイトルは画家本人が付けたものではありません


制作過程、意図、主題…
画家の作品のなかでも、最も謎が多い
絵の一つとして知られています。
オディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかで
にも、覚書はありませんでした。

少し調べたら、以下の見方がありました。
・左の人物の抱く首(女性である)は
欲望の克服の象徴である
・左の人物は救国の聖女ジャンヌ・ダルク
である
・モローの《スフィンクスとオイディプス》
(1864)に影響を受けている
・木炭で描いた後 20数年を経て補彩した

しかし 見解は見解の域を超えず、謎は謎のまま存在しています。

左の人物の謎めいた微笑みと、指。
腕の中で浮遊する首。それを見つめる翼の女性。
場所も時間も目的も、不明。

個人的には、右の 翼の人物の表情が 自分の気持ちと重なります。
うまく言えないのですが、遠く 手が届かないもの ―たとえば些細で、愛しい過去の断片― を
見つめているような、切なく透明な気持ちになります。


当画廊には、他のルドン作品もいくつかあります。興味をお持ちのお客様は、是非そちらもご覧下さいませ。
タイトルは記事の最後に(ルドン1/4)

                                                                
«PREV | PAGE TOP |  NEXT»
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。