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2011年01月 の記事一覧

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2011.01.30

故郷の記憶

Julian_Onderdonk_A_Cloudy_Day_Bluebonnets_near_San_Antonio.jpg
Julian Onderdonk(1882-1922)/《A CLOUDY DAY, BLUEBONNETS NEAR SAN ANTONIO, TEXAS 1918》/カンヴァス・油彩/
テキサス州フォートワース、Amon Carter Museum


故郷の記憶。
ひとのこころに波打つ、やさしい幻。

曇天にけぶる青い花は、テキサス州の州花、ブルーボネットです。
花弁の形が、開拓時代の女性が被っていたボンネット(日よけ帽子)にBluebonnet.jpg
似ているところから、その名が付されました。
背丈は30cm程で、3月から5月にかけて州各所を青く染めます。
テキサスでは、毎年この時期に、家族でこの花を観に行くことが
慣わしになっているそうです。
(右は、アメリカ陸軍工兵司令部により撮影された テキサス
ブルーボネットの写真です)


ブルーボネットの波をこえ、子どもはやがて大人になり。
大きくなった家族は分裂し、各地に散っていきます。
それぞれの新たな繰り返しの中、複雑に織り込まれた記憶の目に ふと顔を出す
あの日のブルーボネット。
その青は、どのブルーボネットとも違う、同時にすべてのブルーボネットに共通する、
あざやかな、やさしい青。

故郷の記憶は、織り帰してゆくうちに無類の色合いとなり、その人をやさしく纏います。
多少ほつれたり、ささくれだっているとしても。
その人だけの持つ、せつなくいとしい幻影に違いないと 思うのです。

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