--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
                                                                

2010.12.13

駆け落ち…急降下!

Elopement-A_Hasty_Descent_convert.jpg"The elopement - a hasty descent" (Once half of a stereo viewing card)/E.W. Kelley氏撮影/1904年
※写真をクリックすると拡大します


【前回までのお話】
結婚を反対された二人は、愛を貫くため
駆け落ちすることを決意。
親の目を盗み、彼女の部屋に梯子をかけ、
遠い土地へ逃げる算段だったのですが…



梯子が急すぎて足が止まらず、落ちた彼女。
彼女を抱きとめる筈が、下敷きになった彼。
大きな物音に驚いて、窓を開けた彼女の父。

階段を駆け落ちてしまい、駆け落ちに失敗。
さてどうなるか…!

気になる続きは来週にて。乞うご期待!(嘘)

…これが今年最後の記事にならないようにしようと思います.

                                                                

2010.12.06

《神秘の騎士》

redon_mystical-knight_convert.jpg《Le chevalier mystique》/オディロン・ルドン/
1867(1869)-1890(1894)年、または1892年頃/紙・木炭・パステル/100×81.5cm/フランス、ボルドー美術館
※絵をクリックすると拡大します
※タイトルは画家本人が付けたものではありません


制作過程、意図、主題…
画家の作品のなかでも、最も謎が多い
絵の一つとして知られています。
オディロン・ルドン―自作を語る画文集 夢のなかで
にも、覚書はありませんでした。

少し調べたら、以下の見方がありました。
・左の人物の抱く首(女性である)は
欲望の克服の象徴である
・左の人物は救国の聖女ジャンヌ・ダルク
である
・モローの《スフィンクスとオイディプス》
(1864)に影響を受けている
・木炭で描いた後 20数年を経て補彩した

しかし 見解は見解の域を超えず、謎は謎のまま存在しています。

左の人物の謎めいた微笑みと、指。
腕の中で浮遊する首。それを見つめる翼の女性。
場所も時間も目的も、不明。

個人的には、右の 翼の人物の表情が 自分の気持ちと重なります。
うまく言えないのですが、遠く 手が届かないもの ―たとえば些細で、愛しい過去の断片― を
見つめているような、切なく透明な気持ちになります。


当画廊には、他のルドン作品もいくつかあります。興味をお持ちのお客様は、是非そちらもご覧下さいませ。
タイトルは記事の最後に(ルドン1/4)

                                                                

2010.11.17

《ニューベリーポートの牧草地》

newburyport_meadows.jpg
《Newburyport Meadows》/Martin Johnson Heade(1819-1904)/1872-78年/カンヴァス・油彩/26.7×55.9cm/ニューヨーク、メトロポリタン美術館
※絵をクリックすると拡大します


ニューベリーポートは、マサチューセッツ州の小さな街です。
雨上がりでしょうか。
重い黒雲が押しやられ、切れ目から 光が差しています。

のぼり おちる、太陽と水。
生まれ 子を残し 死んでゆく、いきものたち。
どこかで見たことのあるような、どこにもない風景。

描かれたものたちは 形を変えつつも、くりかえし生き続けている…
そして それが繰り返し描かれていく…

ぼんやり絵を眺めていて、そんなことを考えました。

                                                                

2010.09.28

《秋(L'Automne)》

lweldenhaukins_autumn_convert.jpgルイ・ウェルデン・ホーキンス/1895年頃/カンヴァス・油彩/73×53cm/ロンドン、Victor Arwas Gallery
※画像をクリックすると拡大します。



平坦な背景に対し、女性の身体は
しっとりとした質感を持っています。

花を挿頭(かざ)し 髪をなびかせる
彼女は、風に こころを澄ますように
穏やかに目を閉じています。
一方で、植物は 風の影響を受けて
いないようです。

あくまで個人的な感想ですが…
彼女は「 秋 」 そのものであるように
思えます。

決められた時期に香りはじめる木犀。
日ごと確実に、 遠く、 透明になる
大気と光。

約束通りに舞い降りた彼女 ― 秋 ― の
後ろから、背景が本物に変わってゆき、
秋の世界が 呼吸しはじめる… 
何となく、そんなイメージが浮かびました。


同じ画家の作品記事に 《ヴェール》 があります。

                                                                

2010.09.02

Relax と Retrieve

   Relax1.jpg
   Relax (眠りにつく Csele) / Darnyi Zsóka 氏撮影/2006年

“Lax”は ゆるんだ、弛緩した、手ぬるい の意。
Relax は、Re(再び) + lax(ゆるんだ) からできています。

写真の彼は、Labrador Retriever (ラブラドル・レトリバー)という犬種です。
レトリバーとは、Re(再び) + triever(回収する者)。
もともと、ラブラドル海流で、網から漏れた魚を回収する作業に従事していたため、この名前がつきました。

ちなみに、Retrieve には、取り戻す、挽回する、救い出す等の意味もあります。

Relax → Retrieve → Relax → Retrieve… 人生はこの繰り返しかもしれません。
これまではあまり上手にできなかったけれど、しなやかで上質な繰り返しができるよう 努力しよう…。

ベルベットのような毛並みの彼を眺めながら、ぼんやりそんなことを考えた、初秋の午後でした。

                                                                
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。